日本語で「Upwork 手数料」と検索すると、ほとんどの記事が古い情報のまま止まっています。「一律10%」「5%」「20%から始まって段階的に下がる」――いずれも現在の仕様ではありません。
制度は過去に2回変わっています。現在の正しい仕様は、契約ごとに0%〜15%の範囲で変動するというものです。
現在の手数料(受注側)
公式ヘルプの記載はこうです。
手数料は契約ごとに0%から15%の範囲です。
(The fee ranges from 0% to 15% per contract)
重要なのは、この率が契約ごとに個別に決まるという点です。同じ人が同じ月に受けた2つの案件で、手数料率が違うということが起こります。
率は事前に分かります
変動制と聞くと「後から高い率を課されるのでは」と不安になりますが、そうはなりません。
つまり「知らないうちに15%取られていた」ということは起こりません。提案を送る画面とオファーを受ける画面の両方で率が提示されるので、確認してから判断できます。そして一度契約が始まれば、その率は契約が終わるまで変わりません。
クライアントに返金した場合、その分に対応するサービス手数料も比例して返還されます。手数料だけ取られっぱなしになることはありません。
なぜ古い情報が出回っているのか
制度が2回変わっているためです。時系列で整理します。
| 時期 | 手数料 | 仕組み |
|---|---|---|
| 〜2023年5月2日 | 20% / 10% / 5% | 同じクライアントからの累計報酬に応じて段階的に下がる方式。$500までは20%、$500.01〜$10,000は10%、それ以上は5%。契約が段階をまたぐ場合は混合レートで計算 |
| 2023年5月3日〜 | 一律 10% | 段階制を廃止し、すべて10%に統一。ただし2023年5月3日以前から5%だった契約は、2023年末まで5%のまま据え置き |
| 2025年5月1日〜 | 0〜15%(変動) | 新規契約から変動制へ移行。既存の契約の率は変更されず、そのまま継続。まれに販促目的の割引が適用されることもある |
日本語記事の多くは、このどこかの時点で書かれたまま更新されていません。2025年5月より前に書かれた記事は、すべて現在の仕様と食い違っています。記事の日付を確認する習慣をつけてください。
「2025年5月1日から」という施行日は、Upwork公式ヘルプの過去版に記載されていた変更予告文(”Starting May 1, 2025, the Freelancer Service Fee for new contracts will change from a fixed 10% to a variable fee”)で確認しています。ただし現行の公式ヘルプ本文には、この日付は書かれていません。
手数料がかからない・安くなるケース
公式に例外として挙げられているものがあります。
| 区分 | 手数料 |
|---|---|
| Upwork Payroll | かからない(第三者の人材会社を経由するため) |
| Any Hire | かからない |
| Direct Contracts(自分で連れてきたクライアント) | 減額される |
| Enterprise クライアントとの契約 | 通常10%(契約条件により変動) |
なお、恒常的な割引プログラムは提供されていません。「長く使えば安くなる」といった制度は公式には存在しません。
発注側の手数料
参考までに、発注する側にかかる費用も載せておきます。受注側から見ても、クライアントの負担を知っておくと交渉のときに役立ちます。
| プラン | サービス手数料 | 契約開始手数料 |
|---|---|---|
| Basic | 5% ※公式内に「最大7.99%」の記載もあり |
$0.99〜$14.99(1契約につき1回・返金不可) |
| Business Plus | 10% | 原則なし。$100以下の固定価格契約のみ最大$4.99 |
米国在住で当座預金口座から支払う条件を満たすクライアントは、Basicが3%、Business Plusが8%に割り引かれます。
クライアント手数料については、Upwork公式サイトの中でも数字が一致していません。料金ページの表では「5%」ですが、同じページのFAQには「7.99%」「5%」「3%または5%」の3通りが混在しており、公式サポート記事では「最大7.99%」となっています。
地域ごとの違いか、段階的な移行の途中と思われますが、当サイトでは断定を避けます。実際の率はアカウント画面でご確認ください。
契約開始手数料について
クライアント側には、サービス手数料とは別に「契約開始手数料」がかかります。1契約につき1回、$0.99〜$14.99です。この費用は返金されません。フリーランサーが返金した場合でも、紛争でクライアントが勝った場合でも戻りません。
既存の契約にマイルストーンを追加する分には再度かかりませんが、同じ相手と新しく契約を結び直すと、その都度かかります。長く続く関係であれば、契約を分けずに1つの契約を延長していくほうがクライアントの負担は軽くなります。
出典(2026年7月20日にUpwork公式ヘルプセンターおよび公式料金ページで確認。過去の制度についてはInternet Archiveに保存された公式ページの過去版で確認)
Learn about the Freelancer Service Fee / Upwork Pricing: Plans and Fees for Clients / What is the Contract Initiation Fee on Upwork / Client Marketplace Plan and Fee
手数料体系は予告なく変更されることがあります。実際の率は必ずご自身のアカウント画面でご確認ください。当サイトはUpwork社とは関係のない非公式の情報サイトです。